Fedora Core 6とXen

Fedora Core 6のリリースは2度に渡って延期された後、24日にリリースされた。トラフィックが多くて、DVD版はftpとかhttpだと16時間掛かることになり、結局はBittorrentでダウンロードした。結局何回もやり返して、昨晩遅くようやくダウンロード完了。早速インストールして、Xenもインストール。FC5でXenをインストールした際はDomain0をブートしてもX Windowを立ち上げられずに断念した。今回は問題なく動作した。更にゲストOSもインストールを完了。更なる作業は明日から。

Fedora 6へのアクセスは凄く、Fedoraのサイトはアクセスが多すぎてアクセスを中止しており、mirrorもアメリカ国内やカナダでもアクセスが多すぎて使い物にならない。ゲストOSのインストールはNetworkを介するので、ベルギーのサイトを選択したが比較的trafficが少なく問題がなかった。どこかのサイトでも、わざわざSpainのサイトへアクセスしたら、問題が少なかったという投稿もあった。ともかくTrafficが多すぎて、多少の距離によるアクセス時の遅延も問題にならなかったということである。

実際のダウンロードの総数やどの地域からかの情報はまだ数日続くアクセスが終わらないと分からないが、オープンソースへの関心は非常に高い。この傾向はしばらく続くのか、これが恒常的になるのか不明であるが、個人的には続いて欲しいと思う。

Zeekay

アメリカでのmunicipal wirelessの話

昨日Wireless Communications Allianceの月例ミーティングに参加してきた。昔は筆者の元の雇い主のHPのキャンパスで開かれていたが、今は筆者のオフィースに近いCadenceのキャンパスで開催されている。昨日の出し物は2つで1つ目はMunicipal Wireless Networkの話でまた例によって、例を引くのかと思っているとこれが実に面白かった。2つ目はWireless over Fiberであまり面白くなかったので、1目の話とそれに対する意見を書く。

スピーカーはDandin GroupのDewayne Hendricksで、FCCに対して1999年からwireless networkの構築を進言したきたとの話。Technological Advisory Council としてFCCに色々な意見を提供してきた。メンバーの中には例のVinton Cerfもいる(現在はgoogle。)なかなかの熱血漢で、特に面白かったのは、wirelessのproが集まるこの会合で、「現実の起こっていることはメディアが発表しないので、あんたたちは知らないそれでいいのか。」と問いかけた。Wiress Broadband netの使用・活用に関してはFCCのWireless Broadband Access Task Force(WBATF)によって検討され始め(1994年11月)そしてその結果のレポートは翌年95年の2月に発表されてる。WBATFは94年5月に設立されている。

ここで、スピーカはmunicipalベースの無線ネットワークはぱらぱらと話題になるが、現実には2005年の初めに既に全米で6,000を超えるWISPが存在し、現在ではmunicipalベースの無線ネットワークは地方公共団体である市・郡を合わせるとすでに247箇所で提供されており、Rhode Islandでは州として全体に無線ネットワークを提供するインフラを構築中である。最後にDandinがゼネコンをしているNew Mexico(NM)のSandoval郡の例を引いた。NMは貧しい州で、アメリカインディアンの居住地もある。

municipalベースの無線ネットワークの目的は米国の市の作業のコスト軽減、学校支援、digital divideの克服などどちらかというと底辺を持ち上げることにかかっている。NMの例は未だに貧困と教育レベルの低いアメリカインディアンの居留地にも展開されていることは大きい。仕事もなく、アル中の率も非常に高いアメリカインディアンへの社会復帰という点では特記されるものであろう。居留地は都市から離れているためT1レベルの提供は1本につき$2,500掛かる。これはサンフランシスコであれば1MBpsにつき、わずか$30ということを考えれば、大きな金額で、行政が支えるしかない。スピーカは他の国の例もあげ、日本に関してはu-Japanの2010年までに全国に10Gbpsのネットワークの設置を予定していると警鐘をならし、現実があまり進みすぎているとメディアも報道したがらないと言っていたのには笑えた。例えば、Philadelphiaでは市がmunicipalネットワークを構築すると発表したとたんに、Verizonが反対したとかいうニュースは流れるが良いニュースは流れないようである。

明らかに、ネットアクセスの2流国になったアメリカが果たして、broadbandのネットを展開して世界の流れについて行けるであろうか。日本と違い国土の大きさが問題となる。ただ、まだ底力はあるし、dark fiberも多く眠っているので、それを生かして、wireless over fiberを展開したり、このようなgrass rootの動きが活発になれば意外や意外、Broadbandが行き渡るのであろうか。筆者は未だに3MbpsのDSLだ。6MBpsに自動的になったケーブルからの乗り換えで、ケーブル会社のサポートと価格そしてサービスの安定性を信用できないので、ケーブルに戻るつもりはない。FTTHはVerizonが押していたが、その後この地域のカバレッジがないし、あまり進展があるとは思えない。携帯電話もさして進展があるようにもみえず、しばらくはこのままの状態かと思われる。

Zeekay

ソーシャルネットワーク (SNS)

ソーシャルネットワーク(SNS)の中で毎日使用しているものの中に、linkedin (www.linkedin.com)がある。SNSmyspacefacebookの方が有名だが、おじさんにはあまり馴染みがない。linkedinはまさにビジネスのためのSNSで、直接電話を掛けたりメールを送ってもけんもほろろに扱われることが多いが、linkedinの「知り合いの知り合いは皆知り合いだ。」友達と言わないところがみそかも。

このlinkedinは様々な用途に使用できる。アイディアとしては、自分から直接および間接的に繋がっている人には直接および間接的にコンタクトが可能ということだ。直接だと当たり前だが、間接的でも連絡が取れる。大体、知り合いの知り合いまでが限度でそれを越すと、ちと困難かも知れない。コンタクトの数が多ければ、多いほどたくさんの人にコンタクトを広げる可能性が増える。見ず知らずの人間にコンタクトするとき、メールや電話番号を知っていてもいきなりコンタクトしても成功する率は低い。そのため、企業の多くは既に多くのコンタクトを持つ人をBusiness Developmentや営業に雇いたがる。いわゆるRodex Full of contacts を持つ人を欲しがるわけである。

もちろんこの鉄則は今でも、正しいのだが、このlinkedinというのはある意味では恐ろしい。今までにlinkedinのコネで、投資家の紹介、人材を確保、営業、business developmentでのコンタクトなど、多分linkedinがなければ不可能であったコンタクトを確保できた。もちろん、favorばかりを他人に求めているわけではなく、色々と紹介の依頼やコンタクトするのに直接頼んで来る人もいる。今朝も筆者の友人をリクルートしたいリクルーターから筆者にメールがきてこの友人に連絡したい旨頼んできた。筆者はネット上ではメールアドレスを公開していないが、infoアドレスは公開している。このリクルータはlinkedinで筆者の友人のページを見てそこで、筆者が彼の推薦人の1人であることを確認して、そこにあった筆者の会社のURLから筆者のinfoアドレスを手に入れたというわけである。もちろん、メールは転送したが、リクルータに友人のメールアドレスは教えない。本物かどうかわからないから。

最近はなんらかのコンタクトで話をした人には必ずインビテーションを送る許可を得て送っている。筆者の業界でlinkedinを知らない人はまづおらず、また一度でも話たことがある場合、インビテーションを断る人もない。もっとも、これはアメリカ人の話で、こちらにいる日本の人はそでもないが、日本の人にこれを説明しても中々参加してもらえない。参加してもせいぜい筆者とリンクを張る程度でそれ以上のことはない。これは、筆者と親しい友人でも参加してくれない。何かうさんくささを感じているのと、英語ということもあって、乗り気でないようである。

その他、日本の大手では会社での情報が漏れたり(部門や名前だけでも)することに気を遣っているようだ。最近変わってきたとはいえ、まだ大手では終身雇用が普通なので、外にコネを作ることはあまり必要ないのであろう。また、企業から見れば、会社の枠を外れたコネやコンタクトが飛び回るのはあまり気持ちの良いものではないのであろう。もちろん、個人的にはそういったコンタクトは日本でもオフラインで一杯起こっている。MixiMySpaceFacebookなど、失うもののないか少ない人にとっては情報提供(個人情報も含め)は問題ないのであろうが。社会的地位もできて、失うものが多くなってきた人(そういう人こそ同士の交流が必要かとおもう。またLinkedinは単なる道具だが)にはハードルが高いのだろう。これを乗り越えられれば、日本でのビジネスのコンタクトは飛躍に伸びると思うのだが。

Zeekay

小型機器用の暗号技術(SecureRF)

暗号化の分野では、方式が色々とあるとしてもPKIが広くセキュアとして認められている。他だし、PKIは実際にはその形式を使用するのではなく(重すぎるので)、むしろ秘密鍵の交換に使用される。

Xen

Xenのdomain0をブートすると、X Windowが正しく動作せず画面は真っ暗のまま。X Windowをオフにすると一応ブートするがなにやら一杯文句のメッセージがでる。もうFedora Core 6のリリースまで幾日もないので、止めて、XenのデモCDを試す。これも同じ症状。前からもっていた古いマシンでは動作するしかし、古いマシンにはメモリーが足らない。デモCDをWindowsのマシンでも使用したが、これも同じ症状で画面がない。思ったより面倒だなあ。Red hatXen はWork in progressだといってNovellがそんなことはないとかわしていたが、どうもRed Hatの方に軍配を上げたくなった。

Zeekay

日本へ電報を打つ

今時、電報を打つことはかなり限られている。最近はこの辺りでも日本語による電報のサービスがあるが、以前はWestern Unionに頼らざる得なかった。もちろん、日本語で送る訳には行かない。しかし、ローマ字という手がある。しかし、Western Unionは英語以外の文面には特別料金が加算される。あまり説得力がないが。電報は弔電か結婚式かその程度であろう。今回は不幸にも弔電となった。あまりこういうことが続かないことを祈るが、一時に比べれば便利になったものである。

Zeekay

オープンソースのルーター

今日はオープンソースルーターのベンダーのVyattaに付いて述べる。OFRと呼ばれる製品はオープンソースのXORP(BSDライセンス)をベースにしており、Debian Linuxの上でのみ作動する。そのため製品の提供はDebian Linuxと共に行われる。XORPはLinuxの他xxxBSD、WindowsMacでも作動する。そのほかの相違点はOFRはSNMPDHCPのなどのprotocolを実装していることである。7月に最初にリリースされたときはソフトだけの製品で、サービスやサブスクリプションで年間大体$500から$650程度である。コミュニティ版は無料である。当初はネットワークの管理者はソフトのみの解を嫌うという意見が多くあった。そのためか、10月初めにDellのサーバーに搭載したシステム版は販売し始めた。Vyattaの狙う市場は中規模のエンタープライズ市場で、Ciscoだと大体$4,000から$13,000程度であるが、Vyattaはこれを$2,000以下で販売する。これにはサポートやソフトのアップデートも含まれる。

意見は様々であるが、エンタプライズの市場を80-90%占有するCiscoに対してどういう方法が有効的であろうか。Vyattaは決してCiscoと真っ向から戦いを挑む気はないと主張している。この分野を熟知する人々からは、単に価格が低いというだけでは決して勝負にはならないと述べている。しかし、価格が5分の1でしかも良く言われることだが、Cisco市場占有率が高いため、CiscoCLIを知る技術者が多数おり、そういう人達に新しいコマンドを学ばせるというのは殆ど不可能だと言う主張。VyattaのコマンドはCiscoに良く似通っている。分野は違うが、EnterpriseDBはオープンソースのPostgresをベースにしてOracle上で動作するアプリを80%コンパチにすることで、価格を数ー10分の一にすることでOracleを攻撃している。今の所、この戦略は成功しており、分野は違うとは言えそんなに違うだろうか。使用される場所が一般向きでないからかも知れないが、Ciscoの市場寡占はMSやOracleに比して殆ど独占状態である。まだ、Vyattaはビジネスを本格的に始めたばかりなのでなんとも言えないが、低価格だけではだめで一段優れた機能が必要であるという議論は本当だろうか。Linuxの成功は安価なIAベースのサーバーに無料とは言わないまでも安価なLinuxを乗せることで、低価格の解が例えばSolarisをぶっ壊したことを思えば必ずしも、市場通の人達がいうようにはならないのではないか。

最後にDebian LinuxもろともにLive CD版(サイトからはこれしかない)をダウンロードしてCDを焼き、Windowsのマシンからブートしてみた。CDからブートしている割には速くブートした。コンフィギュレーション・ファイルを格納するにはフラッピーがいるが最近のこと、USB経由のフラッピにしたら、システムがフラッピーを確認しなかった。今日は時間がなかったが、NICが2つあるLinuxのマシンがあるので、それで少し詳細にテストしてみたい。そのマシンにはフラッピもある。Xenは成功裏にインストールしたが、domain0からブートするとXWindowsが作動しない。これもフォローする必要がある。

Zeekay