ソーシャルネットワーク (SNS)

ソーシャルネットワーク(SNS)の中で毎日使用しているものの中に、linkedin (www.linkedin.com)がある。SNSmyspacefacebookの方が有名だが、おじさんにはあまり馴染みがない。linkedinはまさにビジネスのためのSNSで、直接電話を掛けたりメールを送ってもけんもほろろに扱われることが多いが、linkedinの「知り合いの知り合いは皆知り合いだ。」友達と言わないところがみそかも。

このlinkedinは様々な用途に使用できる。アイディアとしては、自分から直接および間接的に繋がっている人には直接および間接的にコンタクトが可能ということだ。直接だと当たり前だが、間接的でも連絡が取れる。大体、知り合いの知り合いまでが限度でそれを越すと、ちと困難かも知れない。コンタクトの数が多ければ、多いほどたくさんの人にコンタクトを広げる可能性が増える。見ず知らずの人間にコンタクトするとき、メールや電話番号を知っていてもいきなりコンタクトしても成功する率は低い。そのため、企業の多くは既に多くのコンタクトを持つ人をBusiness Developmentや営業に雇いたがる。いわゆるRodex Full of contacts を持つ人を欲しがるわけである。

もちろんこの鉄則は今でも、正しいのだが、このlinkedinというのはある意味では恐ろしい。今までにlinkedinのコネで、投資家の紹介、人材を確保、営業、business developmentでのコンタクトなど、多分linkedinがなければ不可能であったコンタクトを確保できた。もちろん、favorばかりを他人に求めているわけではなく、色々と紹介の依頼やコンタクトするのに直接頼んで来る人もいる。今朝も筆者の友人をリクルートしたいリクルーターから筆者にメールがきてこの友人に連絡したい旨頼んできた。筆者はネット上ではメールアドレスを公開していないが、infoアドレスは公開している。このリクルータはlinkedinで筆者の友人のページを見てそこで、筆者が彼の推薦人の1人であることを確認して、そこにあった筆者の会社のURLから筆者のinfoアドレスを手に入れたというわけである。もちろん、メールは転送したが、リクルータに友人のメールアドレスは教えない。本物かどうかわからないから。

最近はなんらかのコンタクトで話をした人には必ずインビテーションを送る許可を得て送っている。筆者の業界でlinkedinを知らない人はまづおらず、また一度でも話たことがある場合、インビテーションを断る人もない。もっとも、これはアメリカ人の話で、こちらにいる日本の人はそでもないが、日本の人にこれを説明しても中々参加してもらえない。参加してもせいぜい筆者とリンクを張る程度でそれ以上のことはない。これは、筆者と親しい友人でも参加してくれない。何かうさんくささを感じているのと、英語ということもあって、乗り気でないようである。

その他、日本の大手では会社での情報が漏れたり(部門や名前だけでも)することに気を遣っているようだ。最近変わってきたとはいえ、まだ大手では終身雇用が普通なので、外にコネを作ることはあまり必要ないのであろう。また、企業から見れば、会社の枠を外れたコネやコンタクトが飛び回るのはあまり気持ちの良いものではないのであろう。もちろん、個人的にはそういったコンタクトは日本でもオフラインで一杯起こっている。MixiMySpaceFacebookなど、失うもののないか少ない人にとっては情報提供(個人情報も含め)は問題ないのであろうが。社会的地位もできて、失うものが多くなってきた人(そういう人こそ同士の交流が必要かとおもう。またLinkedinは単なる道具だが)にはハードルが高いのだろう。これを乗り越えられれば、日本でのビジネスのコンタクトは飛躍に伸びると思うのだが。

Zeekay