オープンソースのルーター

今日はオープンソースルーターのベンダーのVyattaに付いて述べる。OFRと呼ばれる製品はオープンソースのXORP(BSDライセンス)をベースにしており、Debian Linuxの上でのみ作動する。そのため製品の提供はDebian Linuxと共に行われる。XORPはLinuxの他xxxBSD、WindowsMacでも作動する。そのほかの相違点はOFRはSNMPDHCPのなどのprotocolを実装していることである。7月に最初にリリースされたときはソフトだけの製品で、サービスやサブスクリプションで年間大体$500から$650程度である。コミュニティ版は無料である。当初はネットワークの管理者はソフトのみの解を嫌うという意見が多くあった。そのためか、10月初めにDellのサーバーに搭載したシステム版は販売し始めた。Vyattaの狙う市場は中規模のエンタープライズ市場で、Ciscoだと大体$4,000から$13,000程度であるが、Vyattaはこれを$2,000以下で販売する。これにはサポートやソフトのアップデートも含まれる。

意見は様々であるが、エンタプライズの市場を80-90%占有するCiscoに対してどういう方法が有効的であろうか。Vyattaは決してCiscoと真っ向から戦いを挑む気はないと主張している。この分野を熟知する人々からは、単に価格が低いというだけでは決して勝負にはならないと述べている。しかし、価格が5分の1でしかも良く言われることだが、Cisco市場占有率が高いため、CiscoCLIを知る技術者が多数おり、そういう人達に新しいコマンドを学ばせるというのは殆ど不可能だと言う主張。VyattaのコマンドはCiscoに良く似通っている。分野は違うが、EnterpriseDBはオープンソースのPostgresをベースにしてOracle上で動作するアプリを80%コンパチにすることで、価格を数ー10分の一にすることでOracleを攻撃している。今の所、この戦略は成功しており、分野は違うとは言えそんなに違うだろうか。使用される場所が一般向きでないからかも知れないが、Ciscoの市場寡占はMSやOracleに比して殆ど独占状態である。まだ、Vyattaはビジネスを本格的に始めたばかりなのでなんとも言えないが、低価格だけではだめで一段優れた機能が必要であるという議論は本当だろうか。Linuxの成功は安価なIAベースのサーバーに無料とは言わないまでも安価なLinuxを乗せることで、低価格の解が例えばSolarisをぶっ壊したことを思えば必ずしも、市場通の人達がいうようにはならないのではないか。

最後にDebian LinuxもろともにLive CD版(サイトからはこれしかない)をダウンロードしてCDを焼き、Windowsのマシンからブートしてみた。CDからブートしている割には速くブートした。コンフィギュレーション・ファイルを格納するにはフラッピーがいるが最近のこと、USB経由のフラッピにしたら、システムがフラッピーを確認しなかった。今日は時間がなかったが、NICが2つあるLinuxのマシンがあるので、それで少し詳細にテストしてみたい。そのマシンにはフラッピもある。Xenは成功裏にインストールしたが、domain0からブートするとXWindowsが作動しない。これもフォローする必要がある。

Zeekay