米国での仮想化熱?

先週のVMworldへ参加された方からのまた聞きのまた聞きで、ともかくこのコンファレンスへの参加者は皆もう仮想化への期待と熱狂ですごいという話を聞いた。はたして、本当のところはどうなんだろうか。

毎日仮想化の解を提供したり、販売したり、マーケティングをしている訳ではないので、断定はできないが、久々の大きなネタと思う。関連の記事はやたらに発表されるし、仮想化を中心としたサイトがあちこちに立ち上げられている。また、シリコンバレーの夜に開かれる会合でもこの関連の題目や関係者が集まる。で単純にみると仮想化への情熱は滅茶苦茶高いと思う。

もちろん、仮想化の技術や関連会社が全てシリコンバレーにあるとは言わないが、Palo AltoにあるVMwareとXensourceがほんの1ヶ月前に大きなニュースを提供したことは、この情熱と期待に拍車を掛けていることは間違いない。(それに、IntelAMDもこの周辺にある。)2004年にVMwareはEMCに$625M (720億円程度)更に、先月のIPOで$1Bに近い金(1,000億円程度)が入った。一概には言えないが、3年のうちにVMwareの市場価値が飛躍的に上がったことの証明だろう。しかも、VMwareの公開株は全体のわずか10数パーセント。VMwareのCEOとCTOは夫婦なんで、一体ここの家庭ではどれだけの金が流れ込んだのか、また給料も高いだろうし、株も持っているので、私などは想像も出来ない額だろう。別々に申告しているのか、夫婦まとめて申告しているのかとどうでも良い推測。。。

また、Xensourceの買収。VP Marketingの人はXensourceに参加してわずか18ヶ月。$500M (575億円程度)。VCが70-80%取ったとしても$100Mから$150M程度は会社側で、それでも数ミリオン程度は。。。。。なんて考えると。。。。
こういう考えを批判する傾向もあるかもしれないけれど。これがこのシリコンバレーのエネルギーとなっていると思う。そういう私も昔は。。。。。

VMware市場占有率は85%だが、まだ潜在市場のわずか5%(ちとこの数字は怪しいが、小さいことは確か)で、この後、セキュリティ、使い勝手、管理とか、幾らでもネタがある。VMwareやXensourceには成れないが、ニッチでどこかの解の一部にでもなれればと思う会社が出てきても不思議ではない。なにせ、まだVMとVMMとのインターフェースの統一の動きとかLinux側でどのLinuxをベースにアプライアンスを作るのかなんかの疑問はしばらくは解けまい。状況が混沌としていれば、一攫千金を狙う人が群がるのは当然。こうなるああなると予想するアナリストや私のような訳のわからない輩があちこちに書き散らす。。。。それを読んだ人が、また熱狂したり、好感を得たり。。今はまだバブルの様相で、まだこれから期待は高まるだろう。。。どこで、弾けるか。。。これはまだ分からない。。。。

最後にWiMAXなんかに比べて、OSのネタはもっと身近なネタで、そういうところも関係ありかと。また、ここ数年に渡るUtility Computing, Grid ComputingやGreen Technology などの傾向とベクトルがあう、というかこういうものを実装する技術、とみると自然の流れかとも思う。