オープンソースのVAR

最近の記事のなかで、オープンソースを元にしたVARが立ち上がりそうだというものがあった。オープンソースは偉大だけれど、それを使えこなせないとどうにもならない。Linuxだけでも結構めんどくさいのに、その上にミドルやその他を入れてシステムとしてちゃんと動かなくではならない。MySQLのこの版とJBossのこの版とはあのApacheの版と相性が悪いとか、知らなければどうにもならない。そういうことをまとめて面倒見ようというのがSpikesourceだと思っている。実はSpikesourceが出てきた時、なんじゃこれはと思った。というのもそれ以前、友人が立ち上げたスタートアップ(10xsoftware)の手伝いをしたことがあったからである。細かいところは違うが、Spikesourceと殆ど全く同じビジネスモデル(もっとも、設計ツールを自前で立ち上げようとしたのが違うが)であった。参加するように誘われたが、あるスタートアップを掘り出されてこんどは、NASAの技術(空港の効率を良くするソフト)を商業化する話の会社を作って、それをほり出した後直ぐだったので、乗らなかった。

これって、SIやVARの仕事でしょうとは思ったが、その当時(4年程度前)はオープンソース(OSS)が今ほど知られてもいなかったし、ましてやOSSを組み合わせて使ってシステムを組むというようなことは考えられもしなかった。Spikespourceは10xより2年ばかりして設立された。もう少しOSSが認められていて、しかもCEOのKimともとOracleのLaneというネームバリューそしてVC老舗のKleiner Perkinsのバックアップで華々しくデビューしたが、鳴かず飛ばずの状態で、最近はVARと連携してその技術の卸をするようなことを言っていたと思う。そうしたら、今度はNECが金を入れたという報道。どうなっているのというのが、正直な感想だけれど。古巣のNEC日本の大手のなかでは一番OSSへの取り組みが進んでいるようだが、特にSpikesourceと組まなくても自前で出来ると思うが、時間の短縮だろうか。

話を元に戻すが、VARでOSSを元にシステムを組むというビジネスは大いにあり得る話で、特にLAMP系などは比較的簡単であろう。また、Asteriskやその他のOSSを展開する特殊なVARも出てくるであろう。そうなるとSpikesourceってどうやってビジネスを展開していくのだろう。どうもこの会社初めから良く分らん。単に筆者のイマジネーション不足か。。。。。。。


Zeekay