EnterpriseDB

OSSの話のついでに、もう一丁。EnterpriseDBという会社がある。この会社はDBの会社でオープンソースのPostgresを土台にして、Enterpriseに必要とされる機能とOracleとのアプリの互換性を目指している。ビジネスモデルは非常に簡単で、ある一定以下の条件では(1CPU/4GBデータ/1GBRMACPUの数とか)オープンソースとして使用できる。それ以上の場合は、サポートのレベルによって、シルバー($1,000/CPU/year)、ゴールド($3,000/CPU/year)、プラチナム($5,000/CPU/year)のプログラムを選択できる。一概には言えないが、大体Oracleの10分の1程度である。製品にはDBサーバーのほか、DBの管理ツール、GUI、リプリケーション・サーバー、マイグレーション・ツール、PL/SQLPL/pgSQLのデバッガーを含む。日本語化に関しては、少なくともGUIWindows版は日本語化されていた。マニュアルに関しては、ベースになっているPostgresは既に日本語にはなっているが、追加の部分はまだ日本語になっていない。

8月のLinuxworldでCEO, SVP営業と例の有名なMr.PostgresのBruce Momjian氏と会って話しをした。他のオープンソースの会社のPropositionは結構めんどくさい。しかし、EnterpriseDBのそれは非常に簡単だ。Oracleの10分の1のコストでOracleの機能を実現できるというものだ。Oracleとのアプリの互換性は約80%とのこと。また、性能比較としてはOracleが比較を許していないので、発表できないとのことであるが、全くチューニングをしなければ、EnterpriseDBの方が速いが、チューニングをすれば両者とも同じ程度だということである。ソニー、Sunに続き、Juniperも顧客になっている。メッセージが簡単で、その恩恵がはっきりしているものは、売りやすい。

米国ではかなり知られてきているが、日本ではまだまだである。

Zeekay